Gruau
グリュオ

グリュオは1909年、イタリア人の父、フランス人の母との間に生まれる。幼少の頃から絵を描くことが得意で、14才から雑誌に作品を発表しはじめ、19歳の頃イタリアの有名雑誌に取り上げられたことでイラストレーターとしての地位を確立する。写真ではなく手描きが広告の主役だった40年～50年代、パリのハイファッションマガジンの表紙などで活躍し、描いた広告が雑誌に掲載される度に部数が伸びた。ディオールやジバンシーなど多くのブランドの広告・イラストも手掛けた。ロートレックや日本の古典美術に影響を受けたという大胆な線遣い、洗練された構図、斬新なアイデアを兼ね揃えた彼の画風は「グリュオ・スタイル」と呼ばれ、今なお数多くのクリエーターに影響を与えている。